佐野眞一著・あんぽん・暑さを忘れさせてくれる。 |
私の企画を応援して下さる、御縁深き皆様、心より暑中お見舞い申し上げます。
さて、もうかなりの方には、日高事務所立ち上げ企画土取利行さんによる邦楽番外地・添田唖蝉坊と添田知道・明治大正演歌の世界(9月7日)の案内は出しました。これがおそらく最後の案内になるかと思います。
私の暮らしている街・西大寺の観音院で、世界的パーカッショ二ストである土取利行さんが、奥様であられた、故・桃山春衣さんの三絃を手に、桃山さんも習われた、唖蝉坊・知道親子の唄を歌ってくださいます。
私は土取さんとは35年前、私の尊敬する世界的演劇人、ピーターブルック演出の舞台をたまたまロンドンで見て出会いました。土取さんはブルックの主宰するパリの国際劇団の音楽監督を40年近く続け(9時間の伝説的舞台、インドの長編叙事詩マハーバーラタ、の音楽は、世界の音の調査から始まり、10年以上かけて創られている)て来られた、異色の経歴の音の探究者です。(孤高を保つ芸術家とも言える)
私は、土取さんから今に至るも、ささやかに影響を受け続けている、私にとっては未知の音の世界の豊かさを教えてくれた水先案内人です。
その御縁で、4年前に亡くなられた、桃山春衣さんとも巡り合いました。詳細は省きますが、桃山さんに出会えたことの幸せは、歳を重ねるにつれて深まってくるのを感じるようになりました。私が実人生で巡り合うことのできた、希有な芸術家というしかない、真の意味での日本のうたの世界を追求し、逝去されました。
今回、遺された桃山さんの魂の仕事を受け継ぎ、土取さんが歌ってくださいます。
企画者として、一人でも多くの方に聴いていただくたく思います。足を運んでくださるようにお願いいたします。友人知人の方々にも、是非お声かけくださいますよう、切にお願い申し上げます。
蝉しぐれを耳に、皆様の安寧を祈りつつ。
2012年・8月2日(木)日高奉文・自宅にて。
上記の一文は、個人協賛して下さった方がたに、出したものです。このブログを開いてくださっている方々にも、心から暑中お見舞い申し上げます。
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