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2025-10-13

猪風来美術館、開館20周年記念イベント青天に恵まれ、無事に終えた翌日の朝に想う。

 朝の秋の陽光が燦々と我が部屋に射し込んでいる。疲れているが、猪風来さんご夫妻の渾身の企画の裏方スタッフとして、お声かけして頂いてまる一年、この一年の我がうちなるる充実、実りは私がいちばん実感している。(お天気に恵まれ無事に終えることができただ嬉しい)

これはおそらく、大いなる猪風来さんご夫妻のオーラを折々浴び続けたご利益の賜物である。その委細のこまごまを今朝の五十鈴川だよりに打つきはおきない。今はただ、ささやかに満たされている。その気分に浸りたい。

今回、私は写真を一枚も撮らなかった。大場さんや瀬政さんがたくさん写真を撮ったので、それで私は十分、昨日は裏方として駐車場や受付、二部の会場設営、会場の片付けなどに体を動かし、このイベントの一部始終を体に記憶すること(カメラがないとおもって)、に徹した。

猪風来美術館は廃校となった法曽小学校である。支えているボランティアはこの小学校の卒業生である。20年間猪風来さんの野焼き祭りを支えている。今は私とどう年齢である。その方たちと土曜日曜と体をともに動かすことができた喜び、学べたことを、わずかではあるが、五十鈴川だよりにきちんと打っておきたい。

孫七歳、望晃ノアの作品

かっては60人の生徒さんがいたという法曽小学校、今は昔である。皆さん、老いてはいるが黙々と体を動かす。その頃のふるさとへの思い出、郷愁のようなものが、地元のボランティアスタッフを支えている。お昼のカレーその他の飲食販売ボランティアは女性たち。これまた黙々と動き働く。

猪風来さんの野焼きを支える老いた仲間たちと、冗談を飛ばし合いながらの共有時間が、私にはいちばん楽しかった。共に体を動かすことのなかで紡がれる無言の信頼感、連帯感、共に汗をかいた仲間のみが味わえる喜び。

どこか昔の小さな村の、かっては日本の農村のそこかしこで見られた村祭りに突然飛び入り参加下したような感覚に誘われた、これは白昼夢ではあるまいかと。

長くなるのではしょるが、神奈川相模原から長い交友の女性もお友達と来てくれたし、縄文土器造りに情熱を注いでいでいる仲間(女性)とも面識を得、何人もの方とは名刺交換やラインの交換もできた。多くのその場で出会った人達と言葉を交わし世代間交流が弾んだ。場所の力で思わぬ意外な事が続々起きた稀なイベントとなった。

瀬政さんの奥さま、熊岸さんの奥様、猪風来さんのイベントにボランティアで初参加、とても喜ばれ、美術館の作品に感動されていた。瀬政さんの奥様は土器造りに参加したいとおっしゃっり、また猪風来美術館にゆきたいとのこと。思わぬことが起こる。イベントとは出合うことと知らされる。これからの私に何ができるのか未知だが、言えることは今しばらく私より若い世代と共に、何か夢が紡げそうな予感がする。

ともあれ少しはお役にたて、猪風来さんご夫妻の笑顔を見ることができて、わたしはホッとした。

1 件のコメント:

  1. この1年間日高さんと共に猪風来美術館開館20周年記念イベントに携わることが出来、たいへん幸せな時間を過ごすことが出来ました。
    猪風来さんが言われるように、命を生み育てる女性の力が1万年を超える永い歳月争いもなく互いに助け合い幸せな社会を築いていた縄文の世界。縄文は未開ではなく人類理想の社会を築いてことを再確認出来ました。
    現代の我々にも縄文人の遺伝子は受け継がれています。

    世界が混迷の真っただ中にある現代社会で、少しずつですが確実に縄文に光が差しつつあります。
    これからも自然から発せられるメッセージに謙虚に耳を傾け、縄文の魂を受け継いでいきたいと思います。
    このような機会を与えて頂きありがとうございました。

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