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2017-01-05

今年初めての五十鈴川だより。

あけましておめでとうございます。いよいよ五十鈴川だよりも五年目に入ります。

夢が原退職後、囲炉裏通信はスパッとおわり、オーバではなく、穏やかに今年初めての五十鈴川だよりを綴れることを天に向かって感謝しています。

今は昔 、門川での小学5年生までのお正月の記憶はいまだに鮮明です。元旦が姉兄弟五人のお誕生日でしたので、お正月にまとめて祝ったあのお正月で毎年みんな歳を重ねました。

私の生誕日は2月ですが、すでに私は65歳になった気でおります。社会的にはシルバーカード世代のお仲間入りということになります。

今やまさに超という字がつく高齢化社会といわれていますが、私は統計とか、一般的な社会通念とかには、とんと左右されないで、わがか細き途を 何とか生き延びてきました。

これまでの人生を振り返り思うことは、今後も自分自身が可能な限り気持ちよく過ごせる時間を大切に過ごしてゆこうというこというくらいの、きわめて平凡極まりな思いしかありません。
昨年夏初めて母が私の故郷を訪ね五十鈴川でハエを釣る。左から母、妻、姉、義兄

とはいうものの、時代は激動してゆく最中、か弱き人の心というものは木の葉のように揺れ動くもの。

私とて日々目には見えぬもののその影響下から免れるわけにはまいりませんが、そのような暮らしの中で、五十鈴川だよりを書きながら、なるべく自分自身と向かい合う、しずかなひと時を持続したいという念頭にあたっての、今の思いです。

さて、年末年始健康に家族全員がそろい、穏やかなとてもいいお正月を過ごすことができました。今年84歳になる母も一週間我が家で過ごし、娘夫婦も帰京し、我が家はいつも通りの3人での普段の暮らしに戻りました。

夕方娘夫婦を駅に送りの帰り道、妻が突然自分が幼少期を過ごした砂川の向こうの生家のあたりを散歩しようというのです。妻は57歳ですから、おおよそ半世紀前の記憶が彼女の中にはしっかりと未だ焼き付いています。

当たり前ですが、人生50年もたてば人も社会もまるで変ってしまいます。ただただ変わってしまった風景の中を、一時間近く愛犬メルと共に散策しながら歩きました。



昨年母が初めて両親のお墓を参ってくれました。昨年はいろんなことが間に合いました。



考えると山歩きは別にして、妻と共に平坦な道を妻と共に散策したことはほとんど記憶に在りません。初めてのことのように思えます。

妻と二人での家の近所散歩は思ったよりも楽しく、これからも折を見てともに歩こうということになりました。私も記憶の中にしか生家がないのに、いまだ記憶の中の生家(故郷)を探して、彷徨える初老の晩年男を今年も生きてゆく覚悟であります。

ともあれ、五十鈴川だよりは静かに流れます。本年もどうぞよろしくお願いします。




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