11日ぶりの五十鈴川だよりである。以前はブログを書かないと、どこかが落ち着かない気配があったが、最近はとんとそのような気持ちが消えてしまいつつあるのは、やはり年齢のせいなのだろうという気がする。
ああそろそろもういいかなあ、という声が体のどやらから聞こえてくるのである。でもそれは、やはり毎日ではなくても、書き続けてきたがゆえに至る本人にしかわからない感覚なのであるから 、これでいいのである。
18歳から、わたくしごときの人生でもたびたびの選択、決断をし、何とかこの年齢まで生きてきたが、来年の誕生日で65歳になる。まだ誕生日も来ないのに、岡山市からはシルバーカードが送られてきて、いやでも応でもシルバーageを意識させられる。
還暦を境にということもないが、確実に肉体の変化が起こっていることを最近とみに実感するようになって気つつある。それはいい意味でである。
ところでそれは十数年ぶり、背中から腰に掛けて 痛みがあり、背骨が湾曲しており、しばらく整体師のところに通っている。
考えてみると、ブログを書き始めてからというもの、座りながらずいぶん背中を湾曲 してパソコンに向かっていたのが悪かったのだということがハタと分かったからなのである。
何しろ腰の痛みは十数年ぶり、背中の痛みは初めてなのであるから、自分では気づかないままに随分体に負担を抱えていたのだということが分かってきたのである。
だから 、何事もほどほどに自分の感覚や体調に配慮しながら、日々を送ってゆきながらあるがままの正直だよりを願い、ある日突然流れが止まるのが摂理と受け止めている。
こんなことを書くと、いかにも晩秋的なブログだが、背中や腰の痛みを抱えつつも、竹韻庵には通い、声出しレッスンも、やっているときはまったく痛みのことは忘れている。
ゆったりと歩く程度のスピードで普段通りに生活はできる程度の痛みなので、無理をしてはいけませんよ、という声なのだと受け止めている。
ところで、桑江良健絵画展のことを書きたいのだが、ちょっと時間が無くなってきた。本当にやってよかったということだけ記しておきたい。桑江さんの人徳のおかげで31名の方が、11時から17時までの間我が家に 来てくださった。
私の予想をはるかに超えた。二晩、桑江良健大兄とゆっくり人生を語りあえた、そのことが一番よかった。また思いがけない方がたが来られ、4点もの絵画が売れた。
私はまたしてもいろいろなことをまなぶことができた。そしてこれから、いよいよ自分が人生の幕をしまう準備のきっかけになるヒントを、桑江良健一日絵画展から示唆していただいた気がしている。
普段はめったに会えないが、いざという時の莫逆の友を人生で持てたことの喜びの余韻は、いまも私を包む。
月曜日の別れの朝、桑江氏が私の妻の母に、絵を差し上げたいので一枚選んでくれといわれた。思いもかけない申し出に驚き、感謝し一枚を選ばせていただいた。
桑江良健という思いもかけない沖縄の先輩と知己を得たことは、まさにわが人生の喜び、宝である。
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