朝夕すっかり涼しくなって、私の個人的な生活は限りなくシンプルに流れて行っている、穏やかな足るを知る、日々である。
リタイア後、お金は最小限、時間は最大限有効に生きる日々を心がけているが、わけても新聞をきちんと読むように心かけていることは、すでに何度か書いている。
知らない言葉や、何か至らない自分の感性に反省を促してくれるような視点や意外性のある、へーっと思わせられるような連載記事なんかを読むと、あらためて知らねばならぬ何事も、との思いで心が元気になる。
この年になると、すぐ忘れてしまうので、切り抜いてペタペタとノートに張り付ける。単なる自己満足的な行為に過ぎないことは、重々承知しながらも、まったくお金のかからない、脳の海馬のかっ せいかくらいの軽い気持ちでやっている。
土日の朝は、目覚めてブログを書いたり、新聞を読み切り抜いたり、お葉書を書いたりして、のんびり数時間を過ごしたのち、なるべく一日は妻や母との共通の時間を過ごすように心かけている。
昨日も妻と母と3人で、ホームセンターに肥料を買いに行ったり、薪の材料をもらいに行ったり、夕方母の家のフェンスが傷んで、スムースに開閉しなくなっていたのを、3人で1時間以上かけて、ああでもないと、知恵を絞りながら修復したのだが実に楽しく過ごすことができた。
今日もおそらくこれから母がやってきて、なにやかやと妻は母との時間を大切に過ごすはずなので、私ができる範囲で、力仕事等は私が率先してやるつもりである。
話はまた新聞記事に戻る。今朝は昨日とおとといの新聞を、ゆっくりと読んだ中で切り抜いたのは、拡大する自衛の記事(2と3)と、保坂正康氏の【昭和史のかたち】【元首相たちの安保法制】の文章。
元首相5名が、安倍晋三首相に安全保障法案に関しての提言を書いている。中で、3人方の文書での真摯な提言の引用が示されていて(鳩山由紀夫、羽田孜、細川護熙、)切り抜いた。
3人それぞれ素晴らしいのだが、ここでは鳩山由紀夫氏の2400時にも及ぶ提言の中から、保坂正康氏が引用した部分を、五十鈴川だよりに書いておきたい。
【私は日本を・戦争のできる普通の国・にするのではなく、隣人と平和で仲良く暮らすにはどうすればいいのかを真剣に模索する ・戦争のできない珍しい国・にするべきだと思います】と結ぶ。
平和憲法の歯止めがあればこそ、いたずらに戦争に加担する愚を犯すことなく、戦後70年日本は平和国家として、かなりの世界のよその国からの尊敬をかろうじて勝ち得てきたのだと知る。
どちらの道を選ぶのか、一国のリーダーは深い大河のような見識を持たねばならないと、知らされる。細川護熙元首相は、2500文字の末尾でこう記している、とある。
【ヤジを飛ばすような唯我独尊の姿勢に苦言を呈し、そのような手法で、違憲の疑いの強い安全保障法案を成立させることは、わが国の国益を損なうことになると言わざるを得ない】と結ぶ。
最後に、安保法制と政治、U30の視点、20代の若者、男女3人の記事を切り抜いた。感性の柔らかい若者たちの登場、今後の活動を静かに関心をもって見守りたくおもう。
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