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2024-05-18

美星町エリア、【マルセを生きる】6月16日梨花トークライブ&スクリーンのない映画館泥の河チラシ配布に出掛ける前の五十鈴川だより。

 いよいよ、マルセを生きる6月16日梨花トークライブ&スクリーンのない映画館泥の河公演まで一月を切った。今日はこれから終日チラシ配布に動く。肉体労働、音読、企画と、今年は充実した日々が送れている。すべては体と気力が伴わないとやれない。幸いよく眠れる、食べられる。どんなに疲れていても、一晩ぐっすり眠ると、五十鈴川だよりを金太郎飴のように打つ元気がある。休日はなにがしか五十鈴川だよりをうち、身体の機能調節を整えるようにしている。

ところで今年の夏が来れば今の労働仕事も丸6年になる。この年齢で今のところ不自由なく仕事がこなせている充実感、ありがたさがしみる。このところの労働で私が一番はまっているのは、草を抜く単調この上ない労働である。詳しくは記さないが、私なりの方法、下腹を意識し、腹筋に息を深く入れ、スクワットしながら尺取り虫のように草を抜いてゆく作業である。時候のいいこの季節青い空の下で、ただただ草と戯れるかのように作業をしている。

と、ここまで書いて全く話は変わるが、佐藤優氏が2015年に書いたNHK出版新書、世界史の極意という小さな本がある。読み終えたばかりなのでだが、改めて想うことは、今更ながらの我が身の無知である。だが私はその事を恥ずかしく思ってはいない。未だ読んで知ろうとする好奇心がなくなることこそが、私には恐ろしい。時間を見つけて、草を抜くようにわずかでも私は知りたい、学びたい。(のだ)

この小さな本が出版されたのが2015年だからもう9年前である。この間ずっと戦争が続いている。特にロシアからウクライナへの侵略、イスラエルからパレスチナガザへの残虐極まりない言葉を失う暴虐、殺戮には遠い島国の一老人としても理由のない声をあげねば情けない。

そして同時に声をあげるだけではなく、謙虚に歴史を学ばねばとのおもいが深まるのだ。自分が信頼できる方の本を、限られた生活時間のなかで学んでゆくことを、自分に課さねば悔いが残る。学ぶことはエネルギーが内側から沸き起こることだ。

さて、佐藤優氏の小さな本、独自の該博な知見が真摯に語られる。序章は歴史は悲劇を繰り返すのか?第一章多極化する世界を読み解く。第2章民族問題を読み解く。第3章宗教紛争を読み解く、である。蒙が拓かれるというのは、こういう読書体験が体に沸き起こることをいうのではないかと思う。(先日読んで五十鈴川だよりに書いた、岡真理さんのガザとはなにかもそうである)佐藤優さんは修羅場をなんどもくぐり体で考え、膨大な本を読み伝えてくれる。信頼できる。真心がある。

早朝バイト先で出会ったキジ

読んだばかりでの安易な感想は控えるが、知的胆力、その鋭い洞察力は小さな本ではあるがすごいと思う。

もっともっと深い世界、見えない世界を感知するための知的読書を積み重ね思考する勇気を持たねばならないとの自戒を私に促す。戦争を阻止するために本書を書いたとある。



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