昨日、ご紹介して下さる方がいて、岡山良寛会の会長をされているT氏にお会いすることができました。というのは、今回土取さんが演歌を歌ってくださる玉島の円通寺は、添田唖蝉坊さんが、もう歌を唄わなくなった晩年、四国お遍路の帰りに、良寛さんの生き方にひかれ、良寛さんが若き日に修業をした御寺だということで立ち寄り、歌を一首詠んでいるのです。
そのことを、土取さんが調べ私に教えてくれたのです。まあそういうこともあって、それなら円通寺で是非やろうということになった、という流れなのです。
添田唖蝉坊が読んだ歌は・良寛の追憶涼し円通寺・というものです。そういうわけで、良寛会の方に、御挨拶もかねて伺ったのです。
やはり、企画をしたものとして、思いつくあらゆることに労を惜しまず、ベストを尽くしたいということが、私をT氏宅に向かわせました。T氏のお宅は鴨方の駅の近くにあり、T氏はわざわざ駅まで、私を出迎えて下さいました。
藪から棒の訪問にもかかわらず、T氏はご自宅で、ことのいきさつからゆっくり私の話を受けとめてくださいました。その間一時間近く、その上予期しないことに、何とチケットを一枚その場で、買ってくださったのです。お会いする前、電話で私が宮崎の出身で、若山牧水の生家の近くだということを話したら、なんと牧水に関する新聞記事のコピーまで用意して下さっていました。
良寛会の会長は、やはりひとかどの人物で、まったく退屈することなく、いろんな話をすることができました。私より14歳年長、かくしゃくとしてお元気で、好奇心強く、PRのお役に立ちましょうと言ってくださいました。
御宅を辞した後、訪ねてよかったという思いが私の心を満たしました。企画をした以上、やはりベストを尽くさないといけない、でないと何事も生じないのです。訪ねるということの重さに、改めて何かを感じ入りました。動ける、企画できる間は、自分の身体を総動員して、考え動きながら企画しないといけないということを、思い知りました。
また、今回の企画は、私を良寛さんに出会わせてくださる企画にもなりそうで、今良寛さんが書き遺した世界を、深く知りたいという思いが私の中で育ってきています。
今年2月石巻・あれから8か月です |
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