今回も兄貴の家に3泊お世話になった。兄がプロに頼んで約半世紀ぶりにお墓が見違えるほどきれいに塗られていた。(ここから海が望める)
父が生きていた時に作ったユニークな屋根付きのお墓 |
それをとにかく見たかった。それだけがいわば大きな目的の帰省旅だったのだが、目的のお墓参りを済ませたら、兄が良いところに連れて行ってくれた。
13日大分の佐伯にある、修験道の山として知られる尺間山である。門川から一時間とちょっとで行ける。400段の階段がある登り口まで車でゆき、兄は下で待っていて私だけが神社のある頂上まで登った。
頂上からは眼下に佐伯の町と太平洋を望むことができた。参拝者は私しかおらず、神主の方ともしばしお話ができて、尺間神社は私の胸に刻まれた。
汗が噴き出たので、麓の清水でタオルで上半身をふいたのだが、その気持ちよさには言葉がなかった。
下山したら、兄貴が大きな水車小が廻る、近くの番匠川(ばんじょうがわ)に連れて行ってくれ、そこで昼食をしたのだが、この川の美しさには息をのんだ。
おそらく帰省した家族連れであろう人たちが、あちらこちらで川遊びに興じていた。こんなに大勢の人たちが、天然の川でまさに自然に回帰しているのを見ていたら、にわかに自分の少年時代が思い出され、兄も私もしばしの幸福感にひたることができた。
このところ長兄は私が帰省するたびに、門川近隣の自分が見つけた故郷探訪に、私を連れて行ってくれる。 よもや晩年、兄とこのような小さな旅をすることになろうとは思いもしなかったが、人生とはまさに未知との出会いの時間であるといわざるをえない。
動ける間は九州の山に登りたい |
天候は午後から下り坂の予報、義理の姉も同行し朝早く家を出た。登山口の標高がすでに1300メートル。8時前登山開始、兄と姉は途中まで 同行し、私ひとり山頂を目指した。
最後の山頂を見上げるところあたりから、にわかにガスが立ち込め始め、どうしたものかと思案したが、下山して来られる方たちが、視界は悪いが目印がきちんと見えるので大丈夫という言葉を信じ、深呼吸しながらゆっくりと歩を進めた。
午前9時40分、何とか山頂に他うことができた。山頂は風が強く 、写真だけ撮ってすぐに下山した。下で待っていた兄と合流し、一緒に下山したがそのころにはふもとまでガスが立ち込め、かすかに雨も落ち始めていたので、運に助けられた。
やはり、1700以上の高さの山は、雄大で嶮しく、その魅力に私は染まった。久住の連山に帰省の度に登ってみたいという誘惑抑えがたい。
九州人の私の琴線をくすぐる九州の山の魅力、久住山は存分にその魅力を私に植え付けた山旅となった。(兄夫婦に感謝)
兄もこの5月に初めて登ったとのことだったが、故郷の山は有難きかなというしかない。長くなるので今日はこれくらいにして、続きはまた時間を見つけて書きます。
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