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2022-10-23

10月23日朝、昨日の書評の一部を貼り付ける。そして想う。

 お休みの日でも、ほとんど起床時間は変わらない。起きて昨日土曜日の書評を読み、そのうち5つをノーとに貼り付けた。たぶんこのようなことを20年くらい続けている。内省時間を、静かに一人で過ごすにはまたとないひとときが持てるからである。そのうえ自分のあまりの無知をおもい知らされるからである。何故このような習慣が身に付いたのかは、きっとおこづかいが限りなく少ない子育て中に、お金不要で、部屋で居ながらにしての知見が広がりが持てるからである、とおもう。

老いつつも生きている精神を、かき回してくれる書評に出会いたいのである。今もどこかで、可能なかぎり有意義に存在したい、感じたいという、いわばあまのじゃく的なおもいの性なのである。


すべからく、やがては貼り付けたことさえ忘却の彼方へと誘われるとはいえ、愉しいことには抗えない、のだ。ことさらな理由はない。掃除しないと気持ちが悪いのににている。書評氏の読んでほしいとの切実なおもいが伝わり、読んで本当に良かったとの私のおもいが合致して、しっかり読みましたよとのおもいが、ノートに貼り付けさせるのだと想う。

どこかで徒労のようなこの行為、時になにをしているのだろうとのおもいも偶さかよぎるが、習慣化、どうにも落ち着かないのは、無知の扉を開くと老いつつある体に、新しい光が差し込んでくるかのような刺激をいただけるからである。(とおもう)

今朝は、小島ゆかり評、松村由利子著【ジャーナリスト 与謝野晶子】 鹿島茂評、矢崎泰久・和田誠著【夢の砦 二人でつくった雑誌、話の特集】川本三郎評、呉濁流著【アジアの孤児】中島京子評、松居直著【私のことば体験】佐藤優評、新美敬子著【世界のまどねこ】を貼り付けた。

特に、【世界のまどねこ】の書評、佐藤優氏の一文には打たれた。氏は腎臓ガンであることを告知されていて、現在週に3日、4時間の人工透析をされている。そのような日々の暮らしの中、ウクライナでの戦争を一日も早く止めさせたいという思いで、情報収集と原稿書きに追われている、とある。そして猫に見習い、日にあたって体調を整えている、と。そして私は、佐藤優氏の一文に、言葉の光を浴び、ノートに貼り付けるのだ。

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