昨日畑で共に働く、あい棒N氏から、牛窓で釣り上げたばかりの、チヌをあげるとの電話を頂いたのは、私がカルチャープラザのレッスンを終えて家に帰り、ちょっと遅めの昼食を済ませたばかりだった。
N氏は、大きいチヌをつったら、あげるけえ、と職場で再三私に行ってくださっていたのだが、ようやくにしてそれが実現の運びとなったのだ。
この間も電話をくれたのだが、その時私は岡山不在だったりして、間が悪かったのだが、今回は実にまがよかった。
N氏はチヌを釣るのが、生きがいのような人なのである。魚の話をするときは、眼の輝きが違う。まさに童心に還っている。人間生きがいがあるということは、大切なことだと思う。
それさえあれば、かなりのことには耐えて頑張れるし、まして釣った魚をおしみなくヒトに与えて喜べるというのは、やはり人柄だと思う。
サンナンで、ほぼ同期に働き始めたN氏は、私がこれまで生きてきた世界では、ほとんど会うことがなかったタイプの人である。まったく異なった世界を歩み、いろんな言葉にならない経験をしてきたことが、何とはなしに感じられる。
感じるだけなのであるが、それでいいのだ。お互い異なるからなのだろう、仕事をしていても相棒としては、申し分なし。だからなのだと思う、お互い畑時間が楽しく過ごせる。私もN氏も農に取り組む姿勢が、このところ自然に深まってきつつあるのを感じる。
私にとっては面白い人である。苦労をすると、それが裏目に出るタイプがいるが、氏の場合は本質的に、人柄がいいからなのだろう。結果現在は、愛があり、お穏やかに生活できている、幸せほのぼの感が、言葉の端端に感じられる。
人間は、ようするに、今がもっとも大切なのだと思う。ところで頂いたチヌ、母がきれいにお刺身にし、あらは私がたいて、それだけで十二分の我が家の豪華な夕飯となった。
つたなき我がブログ、この場を借りてN氏に心からの謝意を伝えます。さあ、今日もN氏とともに畑に行こう。
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